そこなし!

猫好きで食いしん坊でめんどくさがりな自営業者のブログです。

緊急事態宣言下の店舗営業

ご無沙汰です。

店の4分の1程度が生活必需品という店舗を営んでおります私です。
仕事の方のアカウントやブログでは書きづらいが、誰かが言わないといけないのでは…と思うことが多々あるので、こちらに。
「おぼしき事言はぬは、げにぞ腹ふくるる心地しける(大鏡)」と昔の人も言っています。「王様の耳はロバの耳~!」と叫べる穴も気軽に掘れない東京砂漠です。

 

 
 
 
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昨年度はコロナ禍の中でも緊急事態宣言の間を除き、お客様のご支援と私の頑張りで比較的好調に推移していた当店でしたが、今年3月あたりから路面店の売上が激減(通販は影響なし)し、再びの緊急事態宣言発出により、混沌の渦へ巻きこまれております。

◆緊急事態宣言で分かれる対応

今年は去年と違い、小売店も行政が定める生活必需品を扱っていない店でも、それぞれの状況に応じて営業されています。去年よりも協力金の額もだいぶ減りましたし、2週間(今や1か月ですが)の売上が協力金を上回る売上の店舗は、休業するより営業した方がお客さんの利便に供する方がヨシ、という判断なのだと思います。

 

 かくいう私も冒頭に書いた通り、店の4分の1程度が生活必需品という店舗を営んでおります。

当店は典型的な零細店。このところの路面店の売上の落ち込み(コロナの影響です)で、営業したとしても売上が協力金を下回りかねません。ならば、感染拡大防止に協力し、協力金もしっかりいただきたいところです。

 

生活必需品の売場は休業協力依頼対象外、生活必需品以外の売場は休業の協力依頼対象の施設、ということになります。

こういう店はどうなるかというと、

・必需品売場だけを開けて営業する

・まるっと休業してしまう

どちらでも良いんですね。

 

当店の場合、生活必需品の売場の方は、売上構成の10%にも満たないので、正直、休んじゃってもいいんだけどな~と思わないでもないのですが、急に必要になることもあるでしょうし、スーパーや大型店で買えない銘柄もあり、定期購入のお客様もいらっしゃる……ということで、売上0の日があることも覚悟して、細々と営業をしています。ほかに仕事もあるので、そのついでぐらいのゆったりした感じですね。

◆増える客?の八つ当たり

このように通常営業とは異なる形態で営業している小売店に対して「なんで普通にやってないの?」と理解できない方が多いようです。

丁寧に説明し、お詫びしているのですが、強引に粘ったり、プイッと出て行かれるのは日常茶飯事。暴言を吐かれたり、いやがらせにGoogleストリートビューで★1レビューをつけられることもありました。

飲食店に関してはさかんに報道されているので、一定の理解は得られているようですが、それでも「八つ当たりされた」みたいな話はよく聞きます。

 うちみたいな零細店でこういう営業形態をしている店は少ないと思うのですが、あえて声を大にして言わせていただきます。

八つ当たりはご遠慮願います。

本当は普通にお買い物してほしいと思っているし、せっかく来店してくれたのに申し訳ないなあとは思っているんですよ。そんなことされると悲しくなっちゃう。

 

◆救いのある話をひとつ

幼少時より「瞬間湯沸かし器」の異名を持つ私ですが、そんな私を支えて下さるのも、やっぱりお客様です。(もちろん、家族や友達もね!)

「ああ、今は〇〇買えないのか~」と来店時に嘆息したお客様。しばし事情のご説明などさせていただいた後、シートがかかっていない売場を丹念に見て、「これください」とお買い上げ。帰り際に「がんばってください!」と一言。

神ですね。

このほか、「迷惑かけちゃいけないからまた来ますね」と声をかけてくださったり、後から通販で買ってくださったり、そんな優しいお客様のことを考えるだけでありがたくてうれしくて、胸がいっぱいになります。これも声を大にして言わせてください。

素敵なお客様に幸あれ!

いつもありがとうございます!